ポケモンカードファンの方へ
ポケモンカードへのサイン対応の問い合わせが増えてきましたので、私の対応方針をお知らせします。
(対応はイラストレーターさんによって異なりますのでそれぞれにお問合せください。)
■郵送、配送による対応は行ないません。直接お会いした方のみ、お一人様一枚のみサインいたします。
■イベントに参加する予定は現在ありません。イベント参加の場合はツイッター、ホームページなどで告知します。たまゆら庵ショップにご来店の方にはサイン可能です。
■サインはファンの方にお会いした記念に無償で書かせていただいているものです。サインカードの販売をしないようにくれぐれもお願いいたします。
Dear fellow Pokémon card fans
I have recently been receiving increasing requests for autographs on my illustrated cards, and I would outline the principles I will be following from now on.
(Please note that each Pokémon illustrator may have their own principles for autographing, so it's best to contact them directly.)
■I will not be accepting any requests through mail or delivery services. I will only provide one autograph per person in face-to-face basis.
■Currently, I do not have any plans to attend any public events. If this changes, I will share you the details on SNS/websites.
■I am happy to offer my autograph on your own card if you are able to visit the Tamayura-an Shop.
■Please refrain from selling the cards with my autograph, regardless of the selling platform. My autographs are given as a gift and keepsake.
ポケモンカードファンの方からのご依頼で、プテラノドンのイラストを描かせていただきました。
海外への発送でしたが、無事航空便で届き、一安心。ご依頼誠にありがとうございました。
和紙に墨で描き、顔彩で着彩。最後に色紙サイズの板に和紙を貼って色紙に仕上げました。
当初色紙に直接描こうとしましたが紙質が合わず、適した紙に描いてからの仕上げです。
こういった形で個人の方が好きなイラストを依頼し、イラストレーターが有償で制作することを「コミッション」といって海外ではかなりポピュラーになりつつあるようです。こういったイラストは貼り絵よりも水墨やペン画が適しているので、今後も対応できるように水墨画や色紙での制作に慣れたいと思います。
ポケモン自体はライセンスの関係で描くことはできませんが、こういった実在したであろう恐竜や一般的なイメージの龍や鳳凰、動物はオリジナルで描くことができます。
プテラノドンはその形態から魚を獲っていたのではないかと考え、色も魚を獲る水辺の鳥、ミサゴや青鷺を参考にしました。
太古に生きたであろう生物を化石などを参考に想像しながら描くのはとても楽しいですね。
恐竜などのイラストもこれから描いていきたいと思いました。
今日は千葉県立美術館まで、友人が参加しているガリ版アート展示会に行ってきました。
第7回がり版アート孔版画展
ガリ版は、10年くらい前に道具を揃えて少しやっていたのですが、独学で1人でやっていたので、いろいろな技法を知らず、表現に限界を感じてやめてしまっていました。
以前制作したガリ版年賀状作品。金色のベタ面はシルクスクリーンで刷っています。
お店をはじめてから、年賀状のやりとりで繋がっていた中学時代の友だちに連絡したところ、千葉から遊びに来てくれたのですが、彼女がガリ版をやっている事を知り。(彼女は、中学時代美術部の部員同士。)
夏に展示会があるから良かったら!千葉だけど。という事で、チラシを見てみるとかなり多色刷りで、いろいろな表現がありそう。
とりあえず見てみたい!となり、そもそもガリ版だけの展示会ってかなり珍しいのでちょっと遠いけど、行ってみることに。
会場の写真は撮影禁止だったのでお見せできませんが…
ガリ版って実にさまざまな技法があったんですね。
基本はザラザラしたやすり板の上でロウ原紙を鉄筆で削る、という手法なのですが、作品はベタ面を多用したものが多く、「どうやってやっているんだろう…」
と興味深々。友人にいろいろと質問しながら展示をじっくりみてきました。
友人の作品は許可をいただいたので撮影。
😊
コースターとか、布バッグ、紙バッグにも刷れるし、絵の具は油絵具で良いらしい。
油絵具なら色数もメディウムも種類が豊富だから、やりやすいですね。
いろいろなアイテムつくれるかも。
いままでベタ面のほうはシルクスクリーンなど別の方法でやるしかないかなと思っていたのですが、どうもガリ版(孔版画)の手法でできるみたいです。
もしかして、鉄筆でガリガリ書くものだけをガリ版というのか?
基本的に、ベタ面を使ったものはコロジオン原紙という特殊な薬剤が塗られた和紙を使うそうです。
見せてもらったコロジオン原紙の版。
この例ではまだ「描き液」で描いていませんが、専用の赤っぽい色の薬剤でコロジオン原紙に書くと、その部分のコロジオン膜が溶けてインクが通るようになるそうです。
ところがこのコロジオン原紙、もう生産されていないそうで、大手の版画画材店でもすでに取り扱いをやめているそう。今は仲間内で入手したものを少しずつ使用しているそうですが、こう言う事ってよくあるんですよね…(日本画の三千本膠とか)
それはそうと、うちのお店の元文具店で当時販売していた「ボールペン原紙」というものがあったので、なにかに使えないかな?と今日半分友人にお渡しする事に。
ボールペン原紙は学校などで昔ガリ版のプリントをつくるときに身近に使っていたものです。ボールペンで書くだけでガリ版の製版ができます。
うちの文具店で売っていたボールペン原紙はこちら。
内田洋行のボールペン原紙。
店ではほとんど売れていなかったっぽい。
しかしよく調べてみると、どうもこの「ボールペン原紙」をコロジオン原紙のかわりに「描き液」で描いて使えるかも?という情報がネット上に出てきました。
なんか、使えそうな気がする。
というわけで、友人が、これを持ち帰り、描き液をつかって製版を試してくれる事になったので、楽しみです。そしたら私もやってみたい。😊
今は小金井にガリ版の道具があるので、今度とってきたいと思います。
もう使わないかなーと何度も手放そうかと考えたけど、今日いろいろな手法で表現にかなり幅がある事もわかったので、また再開してみたい。
友人ともいろいろ情報交換できそうだし、
なんだか昔の美術部復活!な感じでもあり、ちょっと嬉しいです。
作品制作は孤独な作業だけど、技法の情報交換はやっぱり人に聞くほうがひろがりがあるなぁと今回実感しました。