作者が日々足を運んだ地で目にし、感じた四季の風景や自然の様子を貼り絵作品にしました。展示会では、2025年版「ほのぼのカレンダー」(出版 法藏館)に採用の原画作品を中心に展示いたします。ぜひご来場ください。
【四季のたまゆら展】
10/12(土)〜20(日)
時間:11:00〜17:00
会場:たまゆら庵 神奈川県藤沢市湘南台6-14-4
現在、カレンダーとポストカード、クリアファイルのセット販売の予約受付中です。予約特典として、それぞれ100円引きにて販売いたします。商品は配送、店頭でのお渡し、どちらでも大丈夫です。
2025年ほのぼのカレンダー
東井 義雄 詩
諏訪間 千晃 絵
谷内 正遠 文字
出版社 法藏館
Aセット
内容 ■2025年ほのぼのカレンダー+ポストカード12種+クリアファイル3種 ご予約価格:3,000円(通常価格3,100円)
Bセット
内容■2025年ほのぼのカレンダー+ポストカード12種
ご予約価格:1,800円(通常価格1,900円)
Cセット
内容■2025年ほのぼのカレンダー+クリアファイル3種
ご予約価格:1,400円(通常価格1,500円)
ご予約期間は 9/1〜9月末頃を予定しております。
ご予約、詳細は下記URLをご覧ください。
たまゆら庵オンラインショップ https://tamayuraan.base.shop
ハンドメイドマーケット minne https://minne.com/@csuwama
植物園を出たら、次は島を降りながら岩屋を目指すことにしました。岩屋とは、江ノ島の神社発祥の地でもある西側の洞窟です。
昔はこんな頼りない木製の通路しかなかったようです。
やばそうなのでこんなんだったらあんまり行く気になれません。
岩屋まではかなりの距離と落差があり、年取ったらもう行けなそうだから行ってよかった。
「岩屋」「洞窟」「江ノ島神社発祥の地」という以外、ほぼなんの情報もないままに風雨に煽られつつ歩きます。
雨の中こんなに歩いてしょぼい洞窟だったら目も当てられません。
だんだん岩屋が近づいてくると、やたらと龍とか亀が出てくるのに気が付きます。
宗像三女神の一人、タギリヒメが祀られている奥津宮の拝殿天井にはなんと酒井抱一画の「八方睨みの亀」(今天井にあるのは複製らしいです)
江戸後期の琳派の代表格、酒井抱一の作品がこんなところにあったのもまたビックリです。いつか本物も観たい。
もう少しで岩屋到着というところで、思いがけず断崖絶壁の絶景が。ここは江ノ島のくびれ部分で、「山ふたつ」というそうです。
さて、ついに岩場到着。ここの岩場には高校生の頃友だちと海水浴をしようとして足が血だらけになって撤退した思い出があります。
ちなみに岩場は遊泳禁止です。そのことは当然行ったあとに知りました。当然江ノ島発祥の神社があるなんて知りもしない高校生です。
高校生はアホなのでもっと大きく「遊泳禁止」と書いておいてください。お願いします。
赤く塗られた橋を渡り、岩屋の入口へ。天気が良かったらすばらしい眺めのはず。西側だから富士山も見えるらしい。
このことだけでも、また来てもいいかな〜と思う。
橋は立派だったのにちょっと年季の入った感じの入口から入る。塗装のリニューアルでここまで塗れなかったのか。海が近いと塗装の傷みも早いのかもしれませんね…
若干ここで気分が落ちかかるが、エントランスの説明パネルを見ながら中まで入ってみると意外に本格的な洞窟でまたテンションが上がる。
江ノ島ができたあと海の侵食によりこういった岩場と洞窟ができたらしい。7〜8万年前に島ができたのか…
いやこんな近くにこんな立派な洞窟あったんかよ。
もうほんと天気のいい日に絶対また来るよ。
というかたぶんこの歳まで来たことなかったって一体。江ノ島何度も行ってるはずなんだけど、まぁたしかに子どもの足なら植物園までが限界かもしれないし、時間と残りの体力がなければここまでは来ない。
まずは水のたまった入口付近に、昭和初期につくられた与謝野晶子の記念碑が。
そして奥に進んでいくと、石で掘られた石像がいくつも現れる。この岩屋を参拝していた宗教者たちが運び込んだと思われます。
中程までいくとその先は暗いので、ろうそくを貸してもらえるステキなサービスが。
一気にテンションダダ上がりです。
まずは第一岩屋の左側の奥へ。片側の洞窟の奥は富士山の鳴沢氷穴までつながっていると言われてきたと書いてあり、期待感がたかまります。
確かに地下水脈などは複雑な構造らしいのでもしそうだったとしても不思議はないです。
確かになんとなく涼しい風を感じるような??!
そして反対側の洞窟の一番奥に行くとついに江島神社発祥の地が!
事前情報はみてなかったので、ミニチュアな石の祠に、いきなり狛犬が可愛いライオンだったので驚く。
しかも右側のライオンは子ライオンに乳をあげています。
こんなの初めてみました。
西暦552年につくられたという事なので約1500年前、なんと古墳時代。その頃は狛犬がこんな可愛いライオンだったのか。そしてそんな昔から江ノ島が信仰の対象とされていたのにもビックリします。
一旦外へ出て、第二岩屋の中へ進んでいくと、今度はライトアップされた最近つくられたっぽい龍のオブジェ作品も。こうやって歴史を経ながらどんどん洞窟に人が関わった痕跡が増えていくのもおもしろい。
さて、洞窟を出て岩場のあたりを歩いていると、「亀石」という石がありました。
これが本当に巨大なウミガメのような形。最初天然の石?!
実は化石なのでは?と思ったのですが
説明を読むと、対岸に現存するの石材やさんの先代がつくったといわれているものらしい。
こんな波打ち際で毎日海亀を掘っていたとすれば、それはそれで熱い人だなぁという感じがします。
岩屋を上がったところにある神社にはさらに亀が祀られているものがいくつか。
巨木の前に置いてある、やはり「亀石」。いい感じに木のところにサルノコシカケも生えてますが、ちょっと亀の顔にも似ている。
そしてお手水にいる「亀」もめずらしい。
普通は龍が一般的。
さきほど見た奥津宮の酒井抱一の八方睨みの亀も。
時代から考えるとこの八方睨みの亀が一番最初なんだろうか。
竜宮城伝説になんか関係が深そうですね。
ここまで来て、江ノ島って…かなり古代から人々が集い、信仰し、参拝していた場所だったんだなと感じて、今までの自分の湘南のイメージとはちょっと違ったかもしれないと思いました。まだまだ奥深いものがありそうです。
まだ続きます。
ブログはかなり間が開いてしまいましたが、旅行記など、こういった話はFBだと写真もまとまってしまっていまいちだし、Twitterやインスタだとテキストはあまり向いていない。やはりブログのほうがいいかな〜と、再開です。
先日のことですが、地元にいるとなかなか行かない観光地。ということで以前から泊まってみたかった七里ヶ浜の「鎌倉プリンスホテル」に泊まり江ノ島〜鎌倉を観光するというのをやってみました。
もちろん今藤沢にいるから日帰りでも全然いける場所ですが、近場でもホテルに泊まれば普通に旅行気分を充分味わえるということがよくわかりました。
初日は雨がたくさん降っていた日だったのですが、江ノ島で生しらす丼を食べ、エスカーに乗って頂上の植物園まで行き、岩屋もめぐるフルコース。
雨が降っていたからか、人もそれほど多くなく、比較的ゆっくり楽しめました😆
生しらす丼も、実は江ノ島で食べたのは初めて。(以前一回だけこのあたりのしらす屋さんにきましたが、その時は漁がお休みの日で釜揚げのみだった)
食べたのはヒラメと生しらすの2色丼。
生しらすはもちろん、ヒラメも歯応えぷりぷりで美味しかったです。😊
この日は雨が降っていたのもあり、エスカーにのってやろうと決めていました。乗り場に行くと、展望台と植物園と岩屋の入場料すべてがセットになったフルセットのチケットがあり、それが一番お得だと言われ、買いました。
エスカーも実は初めて乗ったし、展望台もたぶんはじめて登りました。(記憶が定かでないですが)エスカーってなんだよと思っていたらただのエスカレーターだった。ほんとうにただのエスカレーター。そして登りしかないので帰りは歩かないといけません。高齢者には結局無理かもしれない。
【サムエル・コッキング苑へ】
頂上の植物園は普通に江ノ島につくられた植物園だと思っていたら、明治にサムエル・コッキングさんというアイルランド人がこの地に自宅の庭園としてつくったものだったということも判明。めちゃびっくりですよ。
そしてサムエル・コッキングさんのビデオがガラス張りの展示室で流れていましたがなかなか濃すぎる人生でつい見入ってしまいました。
若い頃はオーストラリアで商売をし商才を発揮したあとに船を買い、日本に来たコッキングさん。日本を目指したものの、嵐で船が難破しかけ、夜が明けてみるとそこは江ノ島の岩屋の前だった。(たぶん目指していたのは横浜港)その後日本人女性リキさんと結婚し江ノ島の頂上の土地を買取り、自宅と庭園をつくる。
日本でもかなりのやり手で次々と商売を成功させていたコッキングさん。
江ノ島に住んでいたが、その後リキさんが藤沢駅で電車の事故に遭い、顔を怪我してしまう。そしてコッキングさんの心が離れることを恐れリキさんは妹をコッキングさんに嫁がせたが、コッキングさんは妹を大変気に入り、二人は子どもをもうけたという。
え…?
で、コッキングさんは妹とともに横浜に住み始める。
しかしその後、亡くなるときはなぜかその妹は出かけていて死に目にあっておらず、隣に住んでいた女性が急病になったコッキングさんを看取り、コッキングさんは彼女の手を握りながら亡くなったという。どうも妹とコッキングさんはその時点では関係性がイマイチになっていたからあえて家にいなかったのでは、という推測の説明も入る。
いや、ちょまてよ。
てことは
なんなんすかこの置いてきぼり感。展開が怒涛すぎる。
ここまで見てちょっと「偉人」というイメージではなくなってしまったのではあるのですが、そういう時代だったのだろう、ということと、とりあえず豪快で魅力的な人だったのだろうという気はする。写真も確かにイケメン。こんな赤裸々な話のビデオを流してしまう藤沢市も面白い。(J:comテレビ番組の録画のようです)
しかし、江ノ島の植物園にそんな歴史があったとはこの歳までまったく知らなかったし、展望台からこんなに海が一望できることも知らなかった。
近場でも知らないことって多い。思えば小学校一年生の最初の遠足が江ノ島だったのですが、当日熱を出し行けなかったのです。
その後家族で何度か行ったのかもしれないけど、あんまり覚えていない。
そして植物園の地下の遺構は、なんかこれナウシカがこっそり腐海の植物を育てていた秘密の地下室に似てないか?!もしやここがモデルだったかもしれないと勝手に思っておきます。
コッキング苑を出たあとは展望台に登りました。
実は展望台は20年くらい前にリニューアルしてたらしい。そんなことも知らなかった。
名前も「シーキャンドル」と命名されたようです。
雨だったけど、それでも十分絶景。晴れてたら富士山も見えるはず。
こんな近くで絶景が見られるのなら、また散歩で来ればいいじゃん。
そう何度も思うのでありました。
長くなるから次に続くのであります。